鍼灸治療によって痛みを緩和するメカニズムが、研究で報告されています。

➀痛みの信号を遮断する効果(痛いの痛いの飛んでけ理論)

➁鎮痛物質を発現させる

➂血行を促進して、局所に留まった疲労・痛み物質を排出する

など

自律神経とは・・・

自律神経は交感神経と副交感神経という二つの神経で構成されています。

・交感神経は主に活動時に優位になる神経

・副交感神経は主にリラックス時に優位になる神経

であり、内臓や血管、筋肉の一部の働きを調節しているのが自律神経なのです。

交感神経と副交感神経は、互いにバランスを取りながら身体に作用します。
上手くバランスが取れていると、私たちの身体は活動と休息の調整を上手に行うことが出来ますが、疲労やストレスなど、様々な要因によってバランスが崩れ、不調となって表れます。

鍼灸治療により、どちらかに偏ってしまった状態を、正常な状態に戻す働きを促すことが出来ます。

 例えば、大事な用の前日に神経が高ぶって眠れないのは、本来副交感神経が優位になる時間(休息時)に交感神経が優位(活動時)になってしまい、眠くならない（＝上手く休息がとれない）からなのです。

➀鍼灸刺激を行うことで血管拡張物質が体内に放出され、縮まった血管を広げる

➁交感神経(血管を収縮させる作用)を落ち着かせることで血液循環をよくする

➂固まっている筋肉を柔らかくすることで血液の通りがよくなる