〒240-0022 神奈川県横浜市保土ケ谷区西久保町15 グランディシンヤ201
天王町駅から徒歩3分
◆はじめに
アトピー性皮膚炎(以下、アトピー)は、痒みのある湿疹を主症状とし、増悪と緩解を繰り返すのが特徴です。
今回はアトピーに対する「東洋医学的な観点」、「当院の考え方」について解説していきます。
なお、アトピーの現代医学的な説明は最小限に留めますので、現代医学的な情報が必要な方はご自身で取得してください。
◆痒みとは
痒みとは、「身体のもつ防衛反応」の1つです。
身体に微細なものが付着し、それを脳が異物と認識した際に、痒みを感じることにより、掻いて取り除こうとする行動を起こさせます。
しかしアトピーでは、異物の付着のような原因がないにも関わらず痒みを感じます。
また普通の人が感じないような小さな刺激でも、アトピー方の場合、脳が痒みとして認識してしまいます。
◆痒みの慢性化の流れ
・痒くて皮膚を掻きむしる
↓
・皮膚のバリア機能の低下
(皮膚の保湿力の低下など)
↓
・汗、乾燥、衣服などの物理刺激に反応
↓
・痒くて皮膚を掻きむしる
↓
・繰り返すことで皮膚が厚くなる
↓
・皮膚が厚くなった部分は熱が発散できない
(発汗機能が低下するため)
↓
・さらに痒くて掻きむしる→慢性化
この悪循環の流れは皮膚を掻きむしることから始まります。
◆共通認識として
鍼灸治療の前に以下のことを共通認識として確認いたします。
【炎症】
医師の処方の基、その方(皮膚)の状態にあった強さのステロイドを使用していただく。
現在使用していなければ必要なし。
【保湿】
基本的なスキンケア(化粧水・ローション・ワセリン)を使用していただく。
この「炎症のコントロール」、「スキンケア」により痒みを起こす要因を減らすこと、つまり痒みで極力皮膚を掻きむしらないことが大切になります。
上述したような悪循環を少しでも減らすためです。
◆東洋医学からみるアトピー性皮膚炎
痒みの要因は「皮膚の下に溜まる熱によること」であると考えます。
本来、皮膚には身体の中の熱を発散できるような仕組みがあるのですが、皮膚が厚くなった状態では熱が発散できず、痒みとして現れます。
(痒み以外の反応として現れることもありますが、今回はアトピーの記事なので割愛します)
皮膚の下に熱が溜まる要素は他にも
・食習慣(過食・甘いもの・辛いもの、油っぽいものなどを好む)
・飲酒
・気温(高温多湿)
・ストレス
・睡眠不足
・高温期(女性)
・首肩凝り
・自律神経の乱れ
など
◆当院の鍼灸治療の計画
本来の皮膚を取り戻すために以下のようなことを計画します。
・身体の中の熱を過剰に産生させない体質作り
・皮膚の下の熱を溜まりにくくする施術
・その方の痒みを生じる要因と分析
これにより痒みを止め、皮膚の掻きむしりを抑え、抑えた結果、正常な皮膚に戻り、きれいな皮膚、つまり痒みが起きにくい皮膚に生まれ変わるという流れができます。
ただし、皮膚の生まれ変わりには時間を要します。
一般的に4週間で生まれ変わるといわれています。しかし皮膚の細胞は下から順に生まれ変わってきますので、きれいな皮膚細胞を積み重ねる必要があります。
個人差はあるものの計画通りに進めば3か月を目安に皮膚が変わってきます。
◆最後に
アトピー性皮膚炎の皮膚を変えていくためには、中長期的な計画を立てて行う必要があります。
重複しますが、
・日常生活における、痒みを強める悪化因子への理解
・皮膚を掻かない工夫
・体質を変えていくための計画
このように計画を立てて正しく続けることができれば、病状を穏やかにする可能性を高めてくれます。
当院のアトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療について書かせていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。
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