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◆はじめに
私たちの口の中は唾液によって保護されています。
唾液には、「口の中の細菌を防ぐ」、「食べ物を分解する」、などの働きがあり、唾液の分泌調整は主に自動的に行われています。
しかし、何らかの影響で唾液の量が多くなってしまうことを「唾液過多」、「流涎症(りゅうぜんしょう)」などと言い、妊娠悪阻で起こるものを「よだれづわり」と呼びます。
今回は唾液過多に対する東洋医学・鍼灸の考え方について書いていきます。
◆唾液の調節
唾液の分泌は自律神経によってコントロールされており、「交感神経」と「副交感神経」のどちらの刺激を受けるかで唾液の質が異なります。
交感神経が優位時の唾液
緊張・ストレス・興奮などで交感神経が優位になると唾液の量が減り、粘りのあるものになります。
副交感神経が優位時の唾液
リラックス時・美味しいもの見た時、食べているときなどは、サラサラした唾液が分泌され唾液量は多くなります。
◆唾液過多が起こる原因
上記の唾液の役割をみると、唾液はたくさん分泌された方がよいと思われがちですが、決してそうではなく、交感神経性の働きにより分泌される唾液と副交感神経性の働きにより分泌される唾液は各々役割が異なるうえ、病気や不調が原因で唾液の調整ができなくなって増えることがあります。
唾液が増える原因として以下のようなことが考えられます。
・消化器系に問題がある
・自律神経が乱れている
・嚥下(えんげ)機能低下
・妊娠による身体的変化
◆唾液過多と東洋医学の考え方
東洋医学では、症状(部分)のみをみて、状態把握を行うことはしません。
他のページでも申し上げているように、症状と関連のありそうなことについてお話を伺い、施術方針を組み立ていきます。
唾液過多と関連のあることを大きく3つに分けて説明します。
① 体全体の水分コントロール機能が落ちている
東洋医学では、全身の水分コントロールを「腎(じん)」が担っていると考えます。体の必要な部分に水の供給量を増やし、必要でない部分では水の供給を減らすといった働きをします。
この腎の力が落ち、口の中に影響すると「唾液過多」となります。
② 余剰な水分によるもの
これは身体の中の「水分の代謝が悪い」という状態です。
主に以下のようなことが考えられます。
1.胃腸の調子が悪い
2.ご自身が許容できる水分摂取量を超えている
3.偏りのある食事(特に味の濃いもの、油もの、生もの、好き嫌いが激しいなど)
このようなことが元となって身体に余剰な水分を溜め込み、これらが口に影響すると「唾液過多」となります。
③ 気の逆上によって口に水分が押し上げられている
東洋医学では「気」が水分を巡らせる役割を持っていると考えます。
そして気には場所よって進むべき方向があります。
説明しづらいので「胃」を使って具体例を出します。
胃は「口からの飲食物を腸へと送る働き」があり、気が下に流れることで胃は正常に働くと考えます。
しかし、「つわり」や「吐き癖」、「ストレス」などにより、胃の気が逆に(上向き)なると気と一緒に水分が上がります。
このような状況になると「唾液過多」となります。
◆最後に
常に唾液が溢れ出るというのは気持ち悪く感じストレスを伴います。
唾液を吐きだせる環境であれば何とかやり過ごせるかもしれませんが、吐き出せない状況だと飲み込むくらいしか対処できません。
唾液を飲み込み過ぎると胃に負荷をかけたり、気持ち悪さが増したりすることがあり、悪循環になりやすいです。
症状が中長期化すると複雑になり、症状を形成する要因を紐解いていくのに時間がかかってしまいます。もしお困りの方は早めに対応することをお勧めいたします。
参考になれば幸いです。
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