また人によっては頚椎症だけではなく、下記の症状を併発していることもあります。

・胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

・肘内側の痛み(ゴルフ肘)

・肘外側の痛み(テニス肘)

・腱鞘炎(指や手首の痛み)

頚椎症から起こる痛み・痺れなのか？あるいは上述したような別の原因による痛み・痺れなのか？は、カウンセリングで痛み方や痺れ方、悪化要因等についてお話を伺ったうえで判別する必要があります。

◆「特定の動作」や「特定の姿勢」のみ起こる痛み・痺れ

上を向く動作や、斜め上を向く動作で痛みや痺れが出現する他に、ある特定の動きや姿勢で痺れや痛みが強くなる方は、その動作や姿勢によって首に負担がかかっている可能性があります。日常生活でよくある動作や姿勢とは以下のようなことを指します。
・デスクワークが長くなると

・手を洗うとき

・ソファでくつろいでいる時

・家事(料理・洗濯物干し・掃除機など)をしている時

・仰向けで寝ている時

・車を運転している時

など

◆鍼灸の施術方針

同じ頚椎症でも現在お持ちの症状によってアプローチ方法が異なります。大きく以下の３つに分けます。

【激痛の場合】

・鎮痛に特化した施術を行います。

・患部以外で首に負荷をかけている場所へアプローチを行います。

【首・肩・背中の痛みの場合】

・首、肩、背中の筋肉を柔らかくします

・人によっては肩関節の動きが悪いため、運動法を取り入れます

・姿勢について指導します。

※施術によって症状が緩和しても日常の不良姿勢で症状が戻ってしまうからです。

【首肩・腕への痺れ・痛みの場合】

・腕の痛みや痺れが強い場合は、神経が圧迫を受けている部分へ（頚椎の高さ）の施術を行います。

・痺れ・痛みがある場合、痺れ・痛みのレベルを落とすため症状が出現している所に施術を行います。

◆最後に

「骨の変形」や「椎間板の変性(衰え)」は、一度生じてしまうと元に戻りませんが、痛みや痺れを緩和することは可能です。頚椎症による痛みや痺れは慢性化すると厄介なため、早めに対応してあげることが大切です。今は大したことがない症状だとしても、負荷が長期間かかると、今後強い痺れや痛みになる可能性があるのでお気を付けください。少しでも参考になれば幸いです。

◆予約をご希望の方は下記のURLを一読ください。

初めての方へ・当院での施術をご検討の方へ

初めて予約を取る方へのお願い

◆お電話にてご予約される方へ

施術者が電話対応しておりますので電話は長めに鳴らすようお願いいたします。