〒240-0022 神奈川県横浜市保土ケ谷区西久保町15 グランディシンヤ201
天王町駅から徒歩3分
◆はじめに
「鍼灸って腰痛や肩こり以外にも色々な症状に対応しているのですね!」とおっしゃっていただくことが年に数回あります。
鍼灸師にとっては当たり前のことでも、世間一般には全く知られていないことが沢山あるのが現状です( ;∀;)
皆さんにもっと鍼灸のことを認知していただけるよう、これからもコツコツ頑張ります!
というわけで、今回は「頻尿・過活動膀胱と鍼灸」について書いていきます。
◆過活動膀胱とは
過活動膀胱は膀胱に尿を溜められなくなる病気です。
膀胱の役割は尿を溜めること(蓄尿)と、溜まった尿を外に出す(排尿)であり、膀胱の働きが正常であれば、尿意を催してもある程度の時間排尿を我慢することができます。
しかし何らかの影響で本人の意思とは関係なく、膀胱の収縮が起こってしまう状態を過活動膀胱といいます。
◆過活動膀胱の症状
・尿意切迫…急に起きる抑えられない尿意
・昼間頻尿…起きている時に頻繁にトイレに行く
・切迫性尿失禁…急に尿意が起こり間に合わずに尿漏れしてしまう
・夜間頻尿…睡眠中、尿意で目が覚める
◆過活動膀胱の現代医学的な分類
【神経因性過活動膀胱】
脳血管障害の後遺症、パーキンソン病などの脳の病気、脊髄損傷などの脊髄の後遺症や病気によって、脳から膀胱へ信号を送る神経路の障害によっておこるもの
【非神経因性過活動膀胱】
神経因性過活動膀胱の分類に当てはまらないもの
神経因性過活動膀胱については、病院との連携が必要なケースが多いため、まずは医療機関へのご相談をおすすめします。当院では主に非神経因性過活動膀胱に対応しています。
◆過活動膀胱と自律神経の関係
過活動膀胱と自律神経は密接に関係しています。
膀胱の「溜める・出す」という働きは、自律神経によってコントロールされています。
・交感神経が優位なとき→蓄尿(尿を溜める)
・副交感神経が優位なとき→排尿(尿を出す)
この切り替えがスムーズに行われることで、私たちは適切なタイミングでトイレに行くことができます。ストレス・不安・緊張・睡眠不足などが続くと自律神経のバランスが崩れ、この切り替えがうまくいかなくなることで膀胱のコントロールにも支障が出やすくなります。
◆当院の過活動膀胱へのアプローチ
当院では過活動膀胱に対して、膀胱に直接アプローチするのではなく、自律神経を整えることを軸に施術を行っています。
当院にいらっしゃる過活動膀胱でお悩みの方の大半に、自律神経の乱れが関係していると感じています。
ストレス・不安・緊張・睡眠の質の低下などが積み重なることで自律神経のバランスが崩れ、それが過活動膀胱の症状として現れているケースです。
そのため施術では自律神経の状態を整えることを優先します。自律神経が安定してくると、膀胱のコントロールも徐々に回復し、頻尿や尿意切迫感が落ち着いてくることが多いです。
◆東洋医学からみる過活動膀胱の考え方
①膀胱が膨らまない
これは一過性に近い症状です。主に2つに分類できます。
・疲れによって膀胱を膨らませることができずに症状を起こす
・寒さによって膀胱を膨らませることができずに症状を起こす
②膀胱が固い
①に似ているのですが、こちらは膀胱が固くなってしまい膀胱が膨らまない状態です。東洋医学でいう陰虚(いんきょ)という状態で、膀胱が固く伸縮性に欠けていることを指します。
③尿が溜まっていると頭が勘違いしている
膀胱に尿が溜まっていないのにも関わらず、頭では膀胱に尿が溜まっていると勘違いして症状を起こすパターンです。これは「脳の誤作動という考え方」も併せて見た方がわかりやすいかと思います。
④尿を留めておく力が弱くなっている
東洋医学でいう腎虚(じんきょ)という状態です腎の力の不足により、膀胱の「尿を溜めておく力」も低下し症状を起こします。
この①~④の病態が単体、または複数によって引き起こされると東洋医学では考えます。お話を聞き、情報分析し施術方針を立てていきます。
◆過活動膀胱になりやすい方の特徴
東洋医学的に過活動膀胱の症状を起こしやすい方の特徴を挙げていきます。
*女性が多い
*40代以降に多い
*足の筋肉が少ない
*直近3年くらいで体重が減った
*腰痛がある
*ストレスが強い
*時間に追われている
*睡眠時間が足らない
*睡眠の質が悪い
*不安感が強い
*緊張感が強い
これらが上述した①~④の過活動膀胱の病態の下地を作る要因になります。
◆最後に
過活動膀胱になると、トイレに行く回数が昼夜を問わず増えるため、地味に生活リズムが狂います。
「病院では異常がないと言われたけれど症状が続いている」という方は、自律神経の乱れが関係している可能性があります。ぜひ一度ご相談ください。
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