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陰部神経痛

◆最初に

陰部神経痛は、内科()、婦人科、泌尿器科、整形外科などと関わりがあり、病態を把握するのが、とても難しい疾患です。陰部神経痛について鍼灸治療で行えること、その病態について、わかる範囲で解説いたします。少し読みづらい用語がありますが、お困りの方はめげずに読んでください。

 

 ◆症状

・陰部もしくは陰部周辺の痛み・知覚異常

・肛門周辺から肛門の奥の痛み(鈍痛~激痛)

・仙骨・尾骨周辺の痛み

・常時痛む、または夜間痛

・長時間の座位により悪化

・排便時痛

・排尿時痛

など

 

◆陰部神経痛の診断

直腸内指診で、圧痛がある陰部神経に触れた際に感じる痛みが、いつも感じる痛みと性質、部位が一致するかどうかで診断するといわれています。

 

◆原因

陰部神経痛の発生原因は、不明なことが多く、今現在わかる範囲で記載します。陰部神経痛に限らず、神経痛を引き起こす原因として大きく分けると

1,「神経の損傷」、

2,「物理的な神経の圧迫」、

3,「腸の症状との関連性」(陰部神経は、結腸や直腸との関連が強い神経であるという特性のため)、の3つに分けられます。
 

 【直腸肛門痛】

直腸肛門痛は、肛門挙筋症候群¹と消散性肛門痛²の2つに分類され、いずれも全く原因が分からないとされています。症状のみで所見がなく、骨盤底筋の過緊張であると言われています。

 

 【肛門括約筋不全】

肛門括約筋とは、便意を感じても失禁せずにとどめておくための筋肉です。この筋力は20~70歳まで変化がないですが、男女ともに70歳以上になると急激に低下するといわれています。とりわけ女性は、肛門括約筋が弱く薄い傾向があり、括約筋不全や障害を受けやすいといわれています。

 

【排便障害】

排便障害とは、便の出づらさなどを訴えるものです。

症状は、便が肛門部まで来ているのに出づらい、力んでも便が出にくい、直腸に便がたまる、残便感があるなどです。直腸に便がたまることで支配神経の陰部神経への興奮を起こし、痛みや知覚異常を起こすことが考えられます。

 

 【結腸運動障害】

結腸運動障害は、便秘と過敏性腸症候群(IBS)に大別することができ、便秘は腸の運動低下によって引き起こされ、過敏性腸症候群は腸の運動が低下したり亢進したりすることで症状を起こす病気です。このタイプも陰部神経痛のような症状を起こすことがあります。

 

 【梨状筋由来の陰部神経痛】

梨状筋という、お尻の筋肉の緊張によっておこる陰部神経痛です。陰部神経は、坐骨神経とともに梨状筋下孔(お尻の真ん中あたりに位置する)から一旦骨盤を出て、小坐骨孔を通過して、再び骨盤内に入り肛門部へ分布します。

 

 【手術による陰部神経障害】

腰や肛門、直腸、婦人科などの手術で神経の損傷をうけた場合。

 

◆陰部神経痛の鍼灸治療

先に鍼灸治療の対象にならない陰部神経痛についてあげます。

・癌などの腫瘍によって引き起こされる神経痛

・腰や肛門、直腸、婦人科などで神経の損傷を受けた場合

この2つに関しては、鍼灸治療をしてもよくなるケースはありません。

 上記の2つ以外の原因による陰部神経痛に関しては寛解できる可能性があります。ただ骨盤内で様々な臓器や神経、筋肉が複雑に絡み合っていることもあり、時間がかかるケースが多いです。そのため目標を設定しながら治療を行う必要があります。

【第1目標】:痛みの緩和・痛みを起こす原因に対処(便秘やIBSなど)

なんと言っても、この痛みをどうにかしてほしいと思うものです。痛みに対しては、うつ伏せで「長い鍼」を使用します。お尻側から患部に打つので長鍼でないと届かないことがあります。おおよそ7~10センチくらいの鍼を使用します。

それに加え、便秘・IBSなどの症状があれば胃腸を整える治療を取り入れながら痛みの緩和を目指します。

 

 【第2目標】:個々の生活習慣の改善

陰部神経痛を起こさない体づくりが必要です。主に筋肉の緊張、筋力低下、腸の問題など、個別に生活習慣を見直していく必要があります。

 

【第3目標】:寛解維持

 

◆最後に

陰部神経痛は、何度も申し上げているように、骨盤内には様々な臓器(腸、生殖器、泌尿器など)や筋肉、神経が複雑に絡みあっていることが多いため、特徴的な所見が見えにくい疾患です。

そのため原因がわからず、抗不安薬や痛み止めを処方されて症状の改善がされないことが多いです。もし痛みが変わらない、悪化している、定期的に症状が強くなるなどがあれば、鍼灸治療もご検討ください。

 

関連記事:悪化因子が三つある陰部神経痛

    :薬とどう向き合うか

 

※肛門挙筋症候群¹
肛門挙筋症候群は器質的疾患に起因しない慢性直腸肛門痛であり、直腸や肛門部に鈍痛や鈍重感が20分以上続き、直腸診で対象筋肉を牽引して疼痛が増強するのが特徴です。

※消散性肛門痛²
消散性直腸肛門痛は夜間突然に激痛が生じ、数分から数十分痛みが継続しますが、自然に痛みが消失していくのが特徴です。筋肉、神経、直腸や婦人科などの手術などに関連して痛みが生じていることがあります。

※器質的疾患とは
感染や炎症、血行障害、変性疾患など細胞あるいは組織の破壊、変化を受けた結果、症状として現れる疾患を器質的疾患と呼びます。

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