FSHは、脳の下垂体前葉という場所から分泌されるホルモンで、卵巣へ働きかけ、卵胞を発育・成熟させる働きがあります。月経周期や卵巣の働きによって、FSHの値は常に変動します。

【流れ】

①生理が来る

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②脳(下垂体前葉)からFSHを分泌する

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③FSHを卵巣が受け取り、卵胞を発育させる

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④卵胞が発育するとエストロゲン(E2)が増える

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⑤エストロゲンが増えると脳から分泌されるFSHは少なくなる

ケース１：【FSHの値が上昇している場合】
脳から卵巣へ働くように、つまり卵胞を発育させるように「指令」を送っている状態です。これは基準値を超えると卵巣の働きが悪くなっていることを示唆しています。

卵巣の働きが悪い可能性を示しているホルモン数値所見は以下の通りです。

・FSH↑(基準値を超える)

・E2(エストロゲン)が上がらない

 東洋医学ではこのような状態を次のように考えます。

①卵巣力の低下

②卵巣の一時的な疲労

①は年齢要因が強く、②は薬などの影響から一時的に卵巣の力が落ちている状態と考えます。

ケース２：

また【「E2(エストロゲン)高値」で、「FSHだけが高値」という場合】もあります。

この場合は、卵巣が働いているにもかかわらず、脳から卵巣に指令が出ていることになります。

状況、状態によって変わりますが、東洋医学では以下の状態であると捉えます。

①脳と卵巣の連絡が上手くいっていない状態

②脳が誤作動を起こしている状態

このような状態は、主に「精神的ストレス」、「肉体的ストレス」によって形成されます。
では、具体的に「精神的ストレス」、「肉体的ストレス」とは何を指すのでしょうか。

具体例を挙げていきます。

【精神的ストレス】

焦り・不安・緊張・一喜一憂などの感情

色々な情報を探し続ける「頭の疲労」

パートナーやドクターへの不満

など

【肉体的ストレス】

・病院受診、仕事の疲労、家事育児の疲労

・薬の副作用

・睡眠不足

・睡眠の質低下

・身体の巡りの悪さ

・運動不足(意外だと思うかもしれません)

など

これらが半年以上続くと東洋医学では身体の機能や体力が落ちてきやすいと考えます。
妊活の方でいえば「卵巣力」と「子宮力」が落ちているといえます。

◆当院では

ケース１・ケース２ともに個人によって多少変わりますが、基本的な施術方針は変わりません。主に肉体的ストレスと精神的ストレスを減らしていくことを施術の目的として行います。
特に妊活中の方は精神的ストレスが溜まりやすく、これらが自律神経を乱れさせます。
自律神経が乱れると、身体は妊娠しにくくなり、卵の成長も遅くなったり、薬を使っても成長しにくくなったりします。

当院はまず心身を整えることで妊娠しやすい身体づくり目指します。身体からの反応は多岐にわたりますので、他のページもご覧いただき、ご自身に当てはまる症状や兆候がないか確認してみてください。