妊娠活動の一環として鍼灸を取り入れている方は、皆さん「妊娠する」という目的・目標を持ってお越しになります。

 もちろん、妊娠することを目標に据えるのは間違いではないのですが、妊娠したら終わりではなく、妊娠は子供を育てることの始まりだと思うのです。ですから、妊娠のその先を見据えた目標を持ってい頂きたいと思います。

私がお勧めしている目標は、

「元気な心身状態で妊娠中を過ごし、産後も体調が良い状態で育児ができること」です。

「妊娠することはあくまでも通過点」に過ぎず、「妊娠初期～産後まで元気な心身で過ごせる」ような身体作りをすれば、自ずと妊娠する確率が高くなります。

また生物学的に「妊娠する」ということは「妊娠～出産するまでの負荷(ホルモンの変化・お腹の中で子どもが大きくなる、など)に耐えられるだけの身体が必要」であるということからも、身体づくりの大切さが分かると思います。

「妊娠に焦点を合わせて生活をする」のと、「産後も元気な身体でいることに焦点を合わせて生活をする」のとでは、身体づくりに違いがあるため、生活の中身の見直し、すなわち「質」や「量」を変える必要があるかもしれません。

もし妊活に行き詰っているのであれば、このように「目標」をもっと先のことに据えて、「考え方」や「生活」を変えてみるのも良いかもしれません。具体的な内容は人によって異なるため説明はできませんが、妊活の考え方の一つとして、参考になれば幸いです。