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ストレスと鍼灸

◆はじめに

現代に生きる私たちはストレスから病気を引き起こすことが多くあります。

また病気までいかなくとも、「何となく調子が悪い、いわゆる未病(みびょう)」もストレスと密接な関係を持っています。

 

今回は「ストレスが身体に及ぼす影響」を東洋医学の観点、鍼灸の臨床に照らし合わせて解説していきたいと思います。

 

もしご自身がストレスを抱えていて、何らかの症状をお持ちの場合、ご自身に照らし合わせてみてください。少し長い文章ですが、最後まで目を通していただけたら幸いです。

 

◆ストレスの種類 

様々な種類のストレスがあります。以下、簡単に挙げていきます。

【外的ストレス】

物理的ストレス:天候などによる外部環境

社会的ストレス:経済状況の変化、人間関係など

 

【内的ストレス】

感情的ストレス:緊張、不安、悩み、焦り、寂しさ、怒り、憎しみなど

身体的ストレス:疲労、不眠、健康障害、感染など

  

ストレスの種類を挙げましたが、細かいことは抜きにして「ご自身が不快に感じ、尚且つそれが中長期続くこと」が心身にとって悪い影響を及ぼします。

 

◆ストレスを受けた時の身体の反応

ストレスを感じた時に身体に起こる変化の流れ

 

1.感情の変化

イライラ、不安、怒り、悲しみ、恐怖、などの感情が現れる

    ↓

2.身体の変化

ドキドキする、冷や汗、呼吸が浅くなる、などの身体変化が現れる
(状況やストレスレベルによって症状は異なります)

    ↓

3.行動の変化

➀、➁の変化を解消しようと「ストレス発散」または「気を紛らわす行動」をとります。

これも人によって異なりますが、いくつか例を挙げます。

・暴飲暴食

・たくさん喋る

・物に当たる

・イライラする

・何かをしていないと落ち着かない

・スマホなどをたくさん観る

など

 

私たちはストレスから自己を守るために上述したプロセスをとります。
ストレスが「長期間続く」または「強い」場合、身体とメンタルに変調をきたします。 

 

◆ストレスによる人間の本能

人間の本能では、ストレスを受けている環境は敵に出くわした状態に似ています。

つまり我々がもし敵と相対した場合には、「戦うか逃げるか」のどちらかを選ぶ必要が出てくるわけです。

例えば、ライオンに出くわしたら「戦うか逃げるか」しなければ、やられてしまうでしょう。ストレスにさらされた場合も、このような状態と同じであると言えます。

これを「闘争・逃走反応」と呼び、この状態は自律神経の交感神経を極端に高ぶらせてしまいます。

 

 

◆ストレスによる症状

上述したようにストレスは「闘争・逃走反応」を引き起こし、自律神経の交感神経を高ぶらせ、自律神経を乱れさせます。

そして「自律神経の乱れ」は様々な症状を起こします。

また、

・人によって

・年代によって

・ストレスを受けている期間

・ストレスの許容量

などによっても異なります。

 

便宜上、ストレスから受ける自律神経症状を【初期】→【進行段階】、と【不規則な症状】

に分けて説明します。

 

【初期】

筋肉症状:凝り、噛みしめ、浅呼吸

消化器症状:お腹が張る、げっぷ・おならが多くなる

睡眠症状:寝入りが悪い、睡眠の質が悪い

精神症状:イライラ、落ち着かない、怒りやすい

婦人科症状:生理痛、PMS症状、生理時血の塊が多くなる、排卵痛、

男性症状:勃起障害(ED)、精子運動率の低下

 

など

 

【進行段階】

頭部症状:頭痛、耳鳴り(高音)、めまい、のぼせ、ほてり、喉の乾き

皮膚症状:蕁麻疹、湿疹、痒み、アトピーの悪化

睡眠症状:追われる夢をみる、悪夢をみる、頻発する中途覚醒

呼吸器症状:咳が続く

消化器症状:暴飲暴食、胃炎、胃潰瘍、下痢、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群

婦人科症状:生理周期が早くなる・経血が濃くなる・生理不順など

その他症状:動悸・頻尿

 

など

 

【不規則な症状】

ストレスにより体の規則性が失われる状態

・生理周期が長くなったり、短くなったりする

・排卵日がずれる

・食欲があったりなかったり

・下痢だったり便秘だったり

・睡眠中、途中で起きてしまうことが多くなる

 

など

 

他にも症状はありますが多くなるので割愛させていただきます。

 

◆ストレスが長期化すると…

長期間ストレスに抗おうすると、心身ともに疲労し「消耗による症状」が出現します。

流れとして【初期】→【進行段階】→【消耗症状】へと移行します。

 

「消耗によるタイプ」は東洋医学では大きく2つに分けられます。

 

 【気虚(ききょ)】エネルギーが不足して起こる症状

疲れがとれない・疲れやすい・気力がない・無気力など

 

【血虚(けっきょ)】栄養物質が不足して起こる症状。

からだ血虚:生理が来ない、身体が徐々にやせ細る、自己免疫疾患などの症状

こころ血虚;不安感、不安障害、感情が落ちたまま上がってこない、猜疑心が強くなる、など、ひどいと精神疾患まで移行する

  

◆ストレスの原因によっては…

ストレスが溜まった場合、「ストレス発散をする」ということは大切なことです。

短期的なストレスに抗うために必要なことなのですが、ストレスの種類によっては、ストレスの「発散」と「蓄積」を繰り返すことがあります。

特に「ご自身だけで解決できないようもの」や「性格・思考」によるストレスは繰り返し起きやすくなります。

 

【以下・例―】

・性格(思考)

完璧主義・悲観的な思考・ストレスへの感受性・○○しなければならない、白黒思考、など

 

・環境

人間関係・経済状況の悪化・家庭環境・健康問題・職場環境など

 

・種類

不安(明確な不安・漠然とした不安)・悲しみ・怒り・焦り・憂い・怖さなど

 

「ご自身だけでは解決できないもの」や「性格・思考」によるストレスは非常にデリケートな部分です。

自分を取り巻く環境や、今まで生きてきた中で培われた「性格」や「思考」は、すぐに変えることはできません。

ですが、何もしなければ体調を崩してしまいます。

 

では、何ができるかというと

【ストレス発散】溜めるとストレスによって様々な症状を起こす。

【身体のケア】こころの不調は身体の不調を起こす。逆も然り。

 

「ストレス発散」によって、心身のダメージを減らしつつ、「身体のケア」によって、心身に栄養を与える。

その結果、精神的にも身体的にも「ゆとり」が出てきます。

これが非常に大切です。

 

◆「ゆとり」が出てくると

精神的にも肉体的にも「ゆとり」が出てくると、主に以下の4つの変化が表れてきます。

ストレス起因による症状の変化

 

ストレスに対する向き合い方の変化

・ストレスを受け流す力

・弱める力

・ストレスを溜まりにくくする力

などが出てきます。

 

行動する力

ストレスが溜まると心身ともに疲弊し、行動する気力も体力も奪われますが、「ゆとり」がでると、現状から脱却するための行動力やチャレンジしてみようとする力が出てきます。

 

思考の変化

「ゆとり」がでると、「ポジティブな考え」や「視点を変える考え」、「客観的にみること」ができるようになるなど、思考の変化が起こりやすくなります。

 

◆最後に

今回はストレスという見えないものに関して東洋医学的に言語化してみました。

ストレスからくる症状は「多岐」に渡り、進行していくと「深さ」が出てきます。

 

またストレスは緩やかに溜まっていくので自覚しにくく、「客観的に評価」をすることができないため、「主観的な評価」または「身体や心からの症状」でご自身の現状を把握することになります。

ゆえに対応が後手にまわりやすい特徴があります。

 

もし、この記事をみて思い当たることがあれば、できることから行動してみてください。

参考になれば幸いです。

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