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暑い日が続き、夏特有の体調不良(夏バテ)を引き起こす方が出てくる時期になりました。
特に多い症状としては、
・身体の中に熱がこもっている感じ
・常に倦怠感がある
・夏になると気力がない、疲れやすい
・食欲不振
などが挙げられます。
今回は夏に体調を崩さないための養生法を、理由も含めて解説していきたいと思います。
なんとなく行うよりも、理由を知っていた方が続ける意識が強くなるのではないでしょうか?
【汗をかくこと】
汗をかくことは、身体の熱を発散させるという役割があります。
汗をかかない生活を送っていると、発汗機能が上手く働いてくれずに熱がこもり、体調不良に繋がる場合があります。ですから積極的に汗をかく機会を作りましょう!
【水分だけではなく塩分も大切】
夏場は汗をかくため、積極的に水分を摂取している方が多いです。この際、塩分(ナトリウム)の摂取も大切になってきます。
私たちの身体は、約0.9%の食塩水と同じ濃度の水分が体内をめぐっています。
水だけを摂取してしまうと、体内の塩分濃度が薄まってしまい、今度は塩分濃度を濃くするため、さらに水分を排出するような働きが起こります。(汗や小便が多くなるなど)
そのため、塩分も意識的に摂取することをお勧めします。
簡単な食事から摂取するのであれば、味噌汁など
もっと簡単に摂取するのであれば、塩分配合のタブレット・飴など、スポーツドリンクなど
【身体を冷やして内臓を冷やさない】
暑いと身体は熱を持ちます。この時に欲するものは「冷たい飲み物」や「冷たい食べ物」だと思います。これらは頻繁に飲食すると内臓を冷やし、内臓の機能を低下させてしまいます。
身体の深部体温(内臓体温)は約37℃といわれています。すなわち37℃前後の深部体温で保たれていると内臓は働きやすいということです。
しかし、「約0℃~15℃」の冷えた飲食物を多く摂取してしまうと深部体温が下がり、内臓機能を低下させてしまいます。その代表例が夏の食欲不振です。
内臓を冷やさないためにも、なるべく温かい飲食物を取るようにしましょう。
身体を冷やす方法としては
・冷水シャワー(冷たいのが苦手であれば「ぬるい」シャワー)
・保冷剤(脇・首の後ろ・おでこ)で身体を冷やす
などをお勧めします。
【身体の冷やしすぎに気をつける】
暑いからといって冷えた環境に長居し過ぎると、循環が悪くなり冷えや浮腫みに繋がります。
対処法として、
・熱のこもった身体が冷めたら室温を上げる
・室温を上げられない環境の時は何か羽織る
・身体を動かす(特に下半身は滞りやすいため)
などで冷やし過ぎない工夫をしましょう。
【屋外と屋内の温度差に気をつける】
屋外の気温が35℃前後あり、屋内を25℃前後に設定している場合、大まかに見積もって10℃くらいの温度差があります。温度差によって「自律神経の調整が上手くいかなくなる」、または自律神経が乱れている方は「温度差によって自律神経が乱れやすく」なります。
どこに行っても冷房がしっかり効いているため、気をつけることは難しいですが、冷え対策として薄い上着を持参することをお勧めします。
【睡眠を質の良い状態にすること】
夏は、夜になっても暑くて寝苦しい日が続きます。そして寝苦しいと睡眠の質が落ち、自律神経が乱れる要因になります。夏を乗り切るために大切な機能である「発汗」、「胃腸の消化」、「体温調整」、などは自律神経によって支配されているため、自律神経が乱れてしまうと夏に負けてしまいます。
ご自身の睡眠の状態がよくなる工夫をしてみましょう。
【夏の食材を意識して取り入れること】
夏の食材は、夏を乗り切るための食べ物といっても過言ではありません。旬の食材を意識して摂取してみましょう。
枝豆・おくら・かぼちゃ・きゅうり・トマト・しそ・ズッキーニ・とうもろこし・なす・パプリカ・ピーマン・みょうが、など
※夏野菜は生で食べられるものが多いですが、上述したように「冷えた食べ物」に分類されます。スープや味噌汁、または少し加熱することをお勧めします。
◆まとめ
上に挙げた夏の養生法は、まとめると「身体の中に余分な熱を残さないこと」と「自律神経を乱れさせないこと」であるといえます。
暑さによる体調を崩す具体例としては以下のようなことが挙げられます。
身体の中に余分な熱が残る→熱がこもっている→ほてり・のぼせ
→余分な体力を消耗→倦怠感
→疲れやすい
→気力がない
自律神経が乱れる→発汗機能が低下→熱がこもる
→内臓の働きが落ちる→食欲がなくなる
→睡眠の質が悪くなる→疲れやすくなる
など
人によって生活習慣が異なりますので、上述した養生法で取り入れられそうなものがありましたら取り入れてみてください。参考になれば幸いです。
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