◆ストレスとは

心身に各種の刺激を引き起こすものを「ストレッサー」と呼び、それにより心身に負荷がかかる状態を「ストレス状態」と呼びます。

◆ストレッサーの種類

ストレス状態を引き起こす「ストレッサー」には、どういうものがあるのでしょうか。

〇外的ストレッサー

物理的ストレッサー：「自然」による外部環境。寒暖差、湿度、騒音、高低音など

社会的ストレッサー：「社会環境」による影響。経済状況の変化、人間関係など

〇内的ストレッサー

心理的・情緒的ストレッサー：「個人的な状況」によるもの。緊張、不安、悩み、焦り、寂しさ、怒り、憎しみなど

生理的・身体的ストレッサー：「生理的状況の変化」。疲労、不眠、健康障害、感染など

ストレッサーは、上述したように「外的ストレッサー」と「内的ストレッサー」の二つに大きく分けられます。そして、常に様々なストレッサーにさらされています。つまり、私たちは社会生活を送る上で常にストレスとは切っても切れない生活を送っていることになるのです。

一般的に「ストレスを感じる」や「ストレスを受ける」という言葉は、社会的、あるいは心理的・情緒的ストレッサーに対して多く使われています。

個人的な印象ではありますが、大半のストレス性の症状は、社会的、心理的・情緒的ストレッサーによって症状を起こすことが多いように思います。

◆ホメオスタシス

私たちの体は

・体の働きを自動で調節する「自律神経」

・ストレスから守る抗ストレスホルモン「内分泌」

・外部から侵入する異物を守る「免疫」

の３つの働きのバランスを保つことで健康を維持しています。

また、自らの身体を環境に適応させ、安定させる「ホメオスタシス(生体恒常性)」という自然に備わった機能を持っています。ホメオスタシスの３大システムのバランスを崩すのがストレスなのです。

私たちの身体はストレッサーさらされ続けることによって、自律神経のバランスが崩れ、抗ストレスホルモンはストレス状態に対する防衛力が限界を超えてしまったり、免疫の働きが弱まったりします。これらが重なることで様々な症状を招くことになります。

 長くなるので今回はここまでにします。