梅雨に、体調が悪くなる方が一定数いらっしゃいます。「なんとなく体調よくない」ものから、「めまい」、「胃腸障害」、「吐き気」、「頭痛」などの症状を起こすものもあります。なぜ梅雨の時期に体調不良になってしまうのか？その原因と梅雨に体調を崩しやすい人の特徴を東洋医学の観点から書いていきます。

◆なぜ梅雨なのか

梅雨の時期は、雨がたくさん降ります。雨が降っていなくても【湿気】で、空気が重くジメジメしてきます。東洋医学では、この【湿気】が体に悪さする要因と考えます。梅雨の時期だけではなく、何日も降り続く雨でも体調不良を起こす方もいらっしゃいます。

◆多い症状

・めまい・吐き気・ふらつき・嘔吐・眠気・食欲不振・下痢・泥状便・だるさ・頭痛・頭重感・足のむくみ・顔のむくみ・身体が重い・関節痛・古傷が痛む、など

◆東洋医学では

東洋医学の考え方では、湿気が強いと身体の中に湿気を取り込んでしまいます。分かりやすくいうと、身体が「除湿剤」のような働きをして、体内に余分な水を溜め込みます。この余分な水が溜まることによって、「体調不良」や「何となく調子がよくない」ことが起こります。

◆体調が悪くなりやすい方の特徴

外の湿気を体内に取り込んでしまう方には過去の生活習慣や体質の特徴があります。

主に「胃腸の力」と「胃腸の疲労度」、「体内の水分摂取・排出」のバランスが悪い方が多いです。

・胃腸が弱い・疲れている方

・重い食べ物をよく食べられている方

・水分(アルコール含む)を多く取る方

・お小水が少ない方

・汗をかく機会がない

以上が、梅雨に体調を崩しやすくなる生活習慣・体質の代表例です。

◆対処法

体質は治療で少しずつ変えていくことが必要ですが、生活習慣で胃腸に負荷をかけている場合は、飲食習慣の改善で変化します。今すぐに変化がほしい場合は、運動による発汗、お風呂による発汗などで、余分な水分を排出することがよろしいかと思います。この時期に辛い方は試してください。

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