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「攻めの養生」と「守りの養生」

◆はじめに

当院には様々な症状をお持ちの方がいらっしゃいます。

また症状の経過も様々で

・症状が長く続く慢性症状の方

・症状が急に出現した急性症状の方

・慢性とまでは言えない方

など、

症状とお付き合いいただく期間にも幅があります。

そして症状と向き合う中で「身体に良いこと」や「身体に負担をかけないこと」など、ご自身でルールを作っている方もいらっしゃいます。

これが東洋医学でいう「養生」です。

今回は養生の中でも「攻めの養生」と「守りの養生」という考え方についてご紹介します。

 


◆養生とは

養生とは、端的に言うと次の2つです。

1、生活に留意して健康の増進を図ること

2、病気の回復につとめること

ただ、いざご自身に当てはめようとすると

・自分にとっての養生が分からない

・身体に良いと聞いたから何となくやっている

・自分の症状や体質に合った養生法が分からない

と、具体的なイメージを持ちにくい方も多いのではないでしょうか。

そこで以下では、当院が鍼灸施術の中でよくお伝えする養生法を「攻め」と「守り」に分けてご紹介します。

なお、個々人の状態を分析したものではないため、あくまで一般的な目安としてご参考ください。

 


◆攻めの養生

身体を動かす・適度な負荷をかける養生法です。

・散歩など歩くこと

・ジョギング

・筋トレ

などが代表的です。

 

これらには

・筋肉に刺激を与える

・代謝を上げる

・心肺機能を維持・強化する

・精神的な疲労を解消する

といった効果が期待できます。

 


◆守りの養生

身体への負荷を減らす養生法です。

大きく2つに分けられます。

【活動量を調整する】

・疲れているときに休む時間を増やす

・体力が落ちているときに活動量を減らす

・痛みがあるときに無理に動かない

【生活習慣を整える】

・スマホ・PCの使用時間を減らす

・暴飲暴食を避ける

・嗜好品(酒・たばこ・辛いものなど)との距離を見直す

守りの養生は、体調不良の初期に特に大切な行動です。

生活習慣の項目は、できれば「減らす」「なくす」方向が望ましいものです。

 


◆攻守のバランスが大切

2つを大きく捉えると

・攻めの養生は、今の心身状態から体調を上げていくもの

・守りの養生は、今の心身状態から体調が下がらないようにするもの

です。

健康でいるためには、どちらか一方に偏らないことが大切だと当院は考えています。

鍼灸の臨床では、守りの養生だけになっている方が多い印象があります。

・痛いから動かない

・つらいから動かない

・症状が出るかもしれないから避ける

このような状態が続くと、攻めの養生に踏み出すタイミングを失い、体調を上げにくくなります。

痛みや体調不良が3か月〜6か月ほど続いていて「変化が乏しい」「変化がない」「繰り返す」という場合は、守りの養生に加えて攻めの養生を取り入れるタイミングかもしれません。

ご自身の判断が難しい場合は、ぜひ一度ご相談ください。

 


◆最後に

ご自身の体調に不満がなければ、養生法を変える必要はないと当院は考えています。

ただ「体調を上げたい」「現状に不満がある」と感じているのであれば、変えていく勇気も大切です。

当院では施術を通じたコミュニケーションの中で、個々人の症状や体質を踏まえながら、攻めの養生が必要な方にはその方法を、守りの養生が必要な方にはその方法をお伝えするようにしています。

「攻めの養生が必要ですか?」「守りの養生が必要ですか?」「そもそも養生を意識したことがなかった」——ぜひご自身に当てはめて振り返ってみてください。

参考になれば幸いです。

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