治療院にお越しになる方は「この症状を何とかしたい」という気持ちで来院されます。

その「行動と気持ち(以下、モチベーション)」はとても素晴らしいです。

言うまでもなく、モチベーションを持つことは何かを始めるきっかけとなるからです。

しかし、モチベーションの維持というのはなかなか難しく、徐々に右肩下がりになってしまう方が多いのが現実です。

これは行動後に誰もが直面する、最初の難関なのかもしれません。

右肩下がりになってしまう大きな理由として、優先順位が低くなってしまうということが挙げられます。

ここでいう優先順位とは、

「身体作り(症状を改善する)をするために使う時間や意識のこと」を指します。

具体例を挙げていきます。

・宿題をやらなくなってくる

・時間が空いたら宿題を行う（時間の減少）

・時間が空いたら治療院に来る（積極性の減少）

・無意識に元の生活(症状の下地を作った)に戻っている

など

人によって生活環境も状況も異なるので、それを否定したいわけではありません。

ましてやとにかく身体の為に時間を使えと言いたいわけでも、やみくもに治療院に通えと言っているわけでもありません。

大切なのは「目的」を忘れないことです。

冒頭でもお伝えしたように、治療院に訪れる方の多くは「症状を何とかしたい」、「身体を変えたい」という目的を持って来院されています。

それでも、「日常を過ごしている間に目的が薄れていってしまう」ということは誰にでもあることです。

しかし身体を変えるためには、なんとなく最初の目的を忘れていってしまう事のないよう、一時的にでも身体づくりにかける時間の優先順位を高くしていくことが大切なのです。

もちろん、一時的にではなく、その先も継続して身体のために時間を割いた方がよろしいと思いますが、それはご本人に委ねています。

もしお困りの症状があり、長く患っているのであれば、身体づくりの優先順位について考え、振り返ってみてはいかがでしょうか？

一つの考えになれば幸いです。