「原因不明の症状」、「長期間患っている症状」「何となく体調が悪いという状態が続いている」などでお困りの方が、ご自身で対策する場合にまず行ってみて欲しいことは、「体調ノート」をつけることです。

「ノートをつけること」と「お困りの症状」に一体どのような関係があるの？と思われるかもしれません。興味がありましたら是非最後まで読んでみてください。

この「体調ノート」を書く意味は主に以下の３つです。

①ご自身の生活習慣を振り返るため

②体調を整えるために決めたことを記録するため

③ご自身の体調を意識し、振り返るため

各々解説します。

①ご自身の生活を振り返るため

安定した体調を作るのは日々の生活習慣です。

生活習慣を記し、振り返ることで、今ある症状がどんな要因によって引き起こされているのか、仮説を立てる助けとなります。

具体例を挙げると、

・睡眠時間・睡眠の質(すっきり起きられたか)・途中で起きた回数

・ストレスを感じているか？(何がストレスか自分で理解しているか・発散できているか、など)

・休息が取れているか？

・PC、スマホを見過ぎていないか？

・ネガティブ思考(不安・怒り・焦りなど)を引き起こしてないか？

など

②体調を整えるために、行うと決めたことの実行状況を記録するため

昨今は、体調を整えるのに有効な手段に関する情報に、誰でもアクセスできるようになりました。

「体調を整えるための情報」と「ご自身の状態」がマッチしているかはさておき、情報を取り入れるだけでは身体は変わりません。

情報を取り入れ、ご自身の生活習慣の中に定着させて初めて、意味があります。

体調を整えるために必要なことを継続する最も簡単な方法は、記録を取ることです。記録することで達成感が得られたり、モチベーションが維持できたりします。

③ご自身の体調を意識し、振り返るため

人の記憶というのは曖昧なものです。

体調や症状がどのように変化したか、どのような症状があったかなど、忘れないように記録しておくことをお勧めします。

 以前と比べて、身体の状態が「上向きなのか」、「下り坂」なのかを判断する材料になります。

 「上向き」であれば今の生活を継続する指標になります。

反対に「下り坂」の場合、今までと同じような生活をしていては、この先好転しづらいということが考えられます。つまり生活を変えるための動機(きっかけに)になります。

◆最後に

自分自身のことであっても人の記憶は曖昧なものです。

特に普段意識していないこと(生活習慣など)は忘れてしまいがちです。

だからこそ「記録を取る」ということが「自分の行動」や「身体を知る」ことに繋がります。

また、体調というのは唐突に悪くなるわけではありません。

段階を踏んで下り坂になり、徐々に症状を形成していきます。

お困りの方は、ご自身の「生活習慣」、「体調を整えるために決めたこと」、「体調」などを「体調ノート」に記録し、振り返ることを習慣化してみてはいかがでしょうか？

参考になれば幸いです。