生理にまつわる症状で当院を受診される方というのは、常にある一定数いらっしゃいます。

特に生理痛、PMS症状、生理周期が長い、排卵痛、不正出血などの症状でお見えになる方が多いですが、今回はこれらに当てはまらない「生理中盤から終わりに連動する症状」について書いていきます。

「生理中頃から終わりに連動する症状」とは、すなわち「生理４日目から７日目(生理日数は人によって異なります)」の時期に決まった症状を起こすということです。

よくみられる症状としては

・頭痛(緊張型頭痛or片頭痛)

・めまい

・耳鳴り

・ふらつき

・悪心・嘔吐　などがあげられます。

では、なぜ生理４日目から７日目に決まって症状を起こすのでしょうか？

それは、この時期は次の排卵のために「脳から卵巣へ指令を送るホルモンが活発になるため」であると考えられます。ただ女性の皆さんがすべて、この時期に体調が悪くなることはないので、他にも体調を悪くする要因があると考えられます。

・小まとめ

生理４～７日目の体調不良＝【ホルモンの指令が活発】＋【体調を悪くする他の要因】

体調を悪くするその他の要因は、生活スタイルや環境などによって変わりますが、概ね以下のようなことが考えられます。

・ストレス(焦り・不安・イライラなど)

・過労

・睡眠の質の低下・睡眠不足

・スマホ・PCの見過ぎ

・食生活

など

これらの要因は「自律神経の乱れ」を起こしやすくします。

つまり、「ホルモンの指令が活発な時期」にプラスして「自律神経の乱れ」が関与することで生理４日目から７日目の時期に症状を起こすのではないかと推測できます。

周期的にある生理に対してできることはありませんので、鍼灸治療でどう対処するのかというと、「自律神経を整える」ことに目的を置いて行います。

体調を悪くする要因が自律神経の乱れから起こるものであれば、自律神経を整えることで生理４日目から７日目の症状に変化が起こるかと思います。

このような症状はあまり見られないので、まだまだ症例数が足りず、私の推測の域ではありますが、一定の効果が出ている方もいらっしゃいます。

専門的なことが書いてあるためわかりづらいかと思いますが、お困りの方はめげずに読んでみてください。それでも分からなければご相談ください。